はちみつ旅行記

旅行記としていますがいろいろ書きます。

2022年京急ダイヤ改正の解説と考察

 

こんにちは。京急が2022年のダイヤ改正について発表しましたね。と言っても少し前の話ですが… 忙しくてなかなか書く暇がありませんでした。週末なので今日だけは時間があります。相変わらず京急はプレスが読みづらいのでポイントだけにしぼって解説します。また、それぞれの改正の意図についても見ていきます。詳細な各駅到着時刻などは京急のホームページを見ていただければと思います。

平日・土日共通の変更

早朝の羽田空港アクセスが向上

今まで京急蒲田始発の普通羽田空港行きだった列車を特急に種別変更して品川始発とします。
品川5:09→羽田5:29となっており、現在は空港直通列車の始発が品川5:15なのでさらに早い直通列車となります。早朝の空港アクセスが向上しますね。京急としては東京モノレールの浜松町4:59発の空港快速(空港着5:17)に対抗する意図がありそうです。
ちなみに今、品川→羽田で調べると5:02の普通神奈川新町行きに乗って京急蒲田で乗り換え、5:29に羽田に着くそうです。今回の特急は全く同じ時刻ですが乗換不要なので便利になりますね。

どうやら平日土日共通の変更は以上のようです。次に行きましょう。

平日の変更

夕ラッシュの一部の快特を特急に変更

夕ラッシュの快特2本を特急に変更します。どちらも泉岳寺始発の列車です。普通の人が読んでも「ああそうなの。」としかならないと思いますが、目的が2つあると思います。
①どうせ快特でも詰まって時間がかかるから特急にして途中駅の利便性アップにつなげたい。 これは、京急はラッシュ時に高密度運転をしているため優等列車が普通に追いついてしまって通常より時間がかかるため、快特を特急にしたくらいでは所要時間が変わらないということです。
②特急にすれば問答無用で8両にできる。 これは少し京急に詳しくないと知らないかもしれませんね。実は特急停車駅である神奈川新町の下り線ホームは長さが8両分しかありません。つまり下り特急は8両でしか運転できないのです。夕ラッシュでは快特はほとんど12両編成で運転しているので特急にすることで8両にする言い訳ができます。コロナで利用者も減っているでしょうし、会社側もなるべくコスト削減したいのでね。

深夜の下り列車の一部変更

22:57に羽田空港を出発する特急京急久里浜行きをエアポート急行逗子・葉山行きに変更します。こちらに関して意図はよくわかりませんが、22:47に特急京急久里浜行きがあるので必要ないのでしょうか。エアポート急行の方が停車駅が多いので需要をくみ取るためでもありそうです。

イブニング・ウィング号の減便と発車時刻の調整

ホームページには本数の見直しと書いてありますがこれは減便です。少し前までは11本ありましたがコロナの影響でそのうち2本(22時以降の列車)を臨時便扱いにしました。しかし、今回の改正で正式に臨時便の部分をなくし、さらに18号(21:47発)もなくしたようです。テレワークの浸透が影響しているのでしょう。
しかしウィング号はかなり盛況なようで、8両オールクロスであれだけの本数を運行できるくらい客はいるようです。実際速達性はかなり薄いんですけどね、上大岡を過ぎても座れないので300円払う気持ちはわかります。。

深夜の空港線行き先変更

深夜の空港線で、品川行きを金沢文庫行きに変更します。これは意図が分からないので飛ばします。

久里浜線京急久里浜以南、原則日中毎時3本に

これはついに。と言った感じでしょうか。少し前からこのような措置が取られていましたが正式ダイヤとなりました。しかし、あくまでも「利用状況に鑑み」としているので何か利用者が増えるようなことがあれば増便する気はあるみたいです。
土日はみさきまぐろきっぷが好調なため三崎口行きを残しておく必要があります。

土日の変更

一部の列車で種別、行き先の変更

かなり数があるので簡単に済ませてしまいます。特に空港線で、快特エアポート快特エアポート急行に変更されています。これはコロナで空港にのみ行く客が減っているため途中駅へのアクセスを向上させた方がよいと判断したからでしょう。

逗子直通の最終列車の大幅繰り下げ

品川23:23発、逗子・葉山24:23着の列車ができます。これが逗子方面直通列車の最終列車となりますが、現在は乗り換えを強いられますが「まともな時間に」直通列車ができるのでかなり便利になりますね。京急は逗子アクセスでもJRと対抗しているようなのでその一環でしょうか。横須賀線から逗子を取ったらもう鎌倉しか残りませんね…

増結車両の運転区間延長

土曜日に行われている12両運転ですが、泉岳寺行きに連結されているにもかかわらず京急川崎で増結4両の運転は終了してしまっていました。その増結部分を品川までの運転に変更するようです。一部のファンは京急川崎行きの表示が見られなくなって悲しみそうですがほとんどの利用客にとっては朗報です。12両と8両では混雑率が全然違います。

都営線からの快特に4両増結

都営線から直通してきた8両の快特に品川駅で4両増結するそうです。そこまで激込みでもないでしょうが三浦や逗子への観光客が多いようなので金沢文庫までの利用客にも配慮した改正ですね。

土曜朝上り都営線方面特急の増結とりやめ

下り線では新しく増結する列車があるなかで上りの都営線方面の特急は、金沢文庫での4両増結と取りやめるそうです。品川駅での切り離しが必要で、品川駅は列車が常に詰まっている状態なのでとても混雑していなければ増結をやめるのも当然でしょうか。増結や、切り離しの要員は確保がかなり大変なようなので、乗客の皆さんもご理解をお願いします。
上りでは増結をやめて、下りでは増結を増やす、やはり土日は三浦や逗子への旅行客が多いようですね。

まとめ

多くの鉄道会社がかなりの改悪ダイヤを出していますが、京急はそこまで減便や運転区間の縮小などはしませんでしたね。ダイヤ改正はおおむね1年に1回されるので、その時の需要に合わせて柔軟に対応していくのが大切だと思います。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。