はちみつ旅行記

旅行記としていますがいろいろ書きます。

JALの機材について考える~大型・中型機編~

 

こんにちは。先日北海道旅行の前の話としてどこかにマイルの解説をしたわけですが、つづきの前に書きたいことが出てきてしまってそちらを優先します。

今回取り上げるのはJALの機材についてです。特に今回は国内線の大型機と中型機について話したいと思います。

国内線

国内線の大型機は現在A350-900(以後359)がメインで使われつつあります。しかし、少し前までは777-300(以後773)や777-200(以後772)が使われていました。

そして772や773は長く国内線、国際線(ER型機)で活躍していたことからそろそろ退役することが決まっていました(2023年とかだったかな?)

しかし、アメリカでPWエンジン搭載の飛行機で事故が起きてしまい、JALも国内線用の777の多くにPWエンジンを搭載していたことから運航停止になってしまいました。そのため国内線用の777は2019年に全機退役が完了、予定よりかなり早く退役となってしまいました。また、PWエンジン以外のものも退役となりました。理由はコロナにより経営状況が悪化したため燃費の悪い古い大型機を手放したかったからです。

しかし、現在は国際線用772ERを限定的に国内線用に転用しており、羽田新千歳、福岡、那覇便で運航されています。後で書きますが、国際線用777も2023年までに全機退役が決定しており、それまでの期間限定ということです。

こちらがPWエンジン搭載の772ERです。これも退役済みで、離日も近そうです。

一方で、国内線には2019年より359が導入されています。全部で18機を確定発注しており、JALも772の置き換えであることを明言しています。先日搭乗しましたが、やはり快適性を追求しているだけあって非常に良かったです。

359はJAL国内線の次期フラッグシップで、幹線及び伊丹那覇線で運航されています。しかし、これらの路線もすべてが359というわけではなく、国際線用772や787-8、さらには767もあります。先ほど紹介したように、772ERは2023年で退役するわけですが、国内幹線ではかなりフル稼働というような状態で、現在(2022年8月)で359は16機であと2機がやってきますが772ERの分を359の2機ですべて置き換えられるようには思えません。また、772ERは359よりも座席数が少ないことから、これらを359に置き換えた場合は供給過剰になってしまうのではないかという心配もあります。

一方で772ERはビジネスクラス座席をクラスJとして販売し、ファーストクラスは販売していません。ですが359にはファーストクラスがあります。ファーストクラスは人気が高くほぼどの便でも満席なので、サービス向上は見込めるかもしれません。

ここで登場するのが787-8(以後788)です。現在も羽田伊丹、那覇などで359と共に運航されています。座席数は300席弱と359よりは少ないですが359と同じように燃費が良いのと、離着陸時静かであることから伊丹で多く使われます。788は少ないですが(確か6席)ファーストクラスもありますし、個人用モニターもあるのでかなり良い飛行機です。しかし788には欠点があり、運航コストが高いということです。その分燃費が良いらしいですが、幹線以外では運航しずらいそうです。

私の提案

ここで、大型機(と中型機の一部)について私の提案です。

359に関してはこのまま18機導入されれば幹線では十分に運航できるでしょうし、繁忙期の臨時便としても運航できそうな感じです。

788は、もう少し導入しても良いのではないでしょうか。次回お話ししますが特に767の置き換えとしても使えるほか、359では供給過剰になってしまう便にちょうど良い大きさで燃費も良いことから排出量削減にも役立ちますし。
さらに、特別な需要が発生する路線(例えば11月の出雲便)や最繁忙期の準国内線では現在767-300が使われていますが、こちらもいずれ退役ですし、763でも満席になることも見かけます。763よりも30~40席多い788は、その需要にもこたえられるのではないでしょうか。さらに繁忙期の羽田宮古、石垣便でも運航できそうです。こちらは繁忙期は772や763が使われていますが、どちらも近く退役です。そのため代替として788は適切でしょう。

しかし、788の場合の問題点もありまして、1つ目は納入が遅いこと。これは今のうちから少しずつ発注しておけば良いですし、最悪リースでもなんとかなります。2つ目は現行の788の場合、ファーストクラスがあるということです。基本的に準幹線ではファーストクラスを販売していません。食事の提供に問題があるからです(帰りの便で食事を積めない)。しかし、こちらはファーストクラスなしの788に座席編成を変更することで解決できるのではないでしょうか。その分クラスJにすれば総座席数もあまり変わらないでしょうし、ちょうどよい大きさを維持できそうです。
特に私は国内4位の利用者を誇る羽田鹿児島便に788を導入する余地があるような気がします。また伊丹那覇も普段359では供給過剰な印象が否めないので788にしてもよさそうです。。

まとめ

JALの大型機の運用についていろいろ話しましたが、772や763が退役を迎える今、その役割は359と788で役割分担しながら補えるのではないかと思います。長くなりましたが最後まで読んでいただいてありがとうございました。